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子供の歯ぎしりについて

歯ぎしり・食いしばりといった口腔習癖は、お口の中に多大な悪影響を及ぼします。とりわけ子供に関しては、お口の発育の妨げとなりそうで不安に感じる親御さまが多いようです。そこで今回は、子供の歯ぎしりについて詳しく解説します。

 

▼子供の歯ぎしりは生理現象のひとつ?

 

実は、子供の歯ぎしりは生理現象の一種であり、ほとんどのケースで治療は不要です。子供の歯と大人の歯が混在する混合歯列期はかみ合わせが安定しないため、歯ぎしりによってそれを調整しようと試みるのです。つまり、ストレスや疲れなどが原因で生じる大人の歯ぎしりとは根本的に意味が異なる点にご注意ください。

 

▼永久歯列になっても歯ぎしりしている場合

 

永久歯が生えそろうのは12歳以降ですが、その年齢に達しても一向に歯ぎしりがなおらない場合は、積極的にやめさせる必要が出てくるかもしれません。歯ぎしりの習慣が残ってしまうと、歯の摩耗や破折、顎の関節の炎症などを引き起こしてしまうからです。実際、大人になってからも歯ぎしり・食いしばりの習慣が残っていると、顎関節症などの病気に悩まされるケースが非常に多くなっています。

 

▼まとめ

 

このように子供の歯ぎしりは、かみ合わせを整えるために行われるのが一般的です。その行為が過剰でなければ、経過を見るだけで十分といえるでしょう。歯の摩耗や顎のへの悪影響が大きい場合は、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを用いた治療を行うこともあります。