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学校歯科検診の役割について

就学すると、毎年6月に学校歯科検診を受けることになります。すべての児童が対象となる検診なので、それさえ受けていれば問題ないと考えている親御さまも多いかと思います。そこで今回は学校歯科検診の内容や役割についてわかりやすく解説します。

 

▼お口の中を大まかにチェックするだけ?

 

学校歯科検診は、何百人もの生徒を対象に、短時間で実施されるものなので、一人当たりにかけられる時間はほんのわずかです。実際にお口の中を見る時間も数十秒程度にとどまるため、細かなチェックはできません。わかりにくい虫歯や歯の異常があっても見落としてしまう可能性は十分あるという点を知っておいてください。

 

▼異常を指摘されたら歯科を受診

 

学校歯科検診で何らかの異常を指摘されたら一度、歯科を受診しましょう。歯医者さんで精密検査を受けることで、虫歯や歯周病、歯や顎の骨の発育異常などが明らかになるかもしれません。もちろん、学校歯科医に何ら問題ないと診断されたら、無理して歯科を受診する必要はありません。

 

▼定期検診も受けることをおすすめします

 

学童期は、お口の中が劇的に変化する時期でもあります。年に1回の学校歯科検診だけに頼っていては、お口の異常を早期に見つけるのが困難となりますので、可能であれば3ヶ月に1回程度の定期検診を受けるようにしてください。

 

▼まとめ

 

このように、学校歯科検診はお子さまのお口の健康を守る上で非常に重要な取り組みではありますが、あくまでスクリーニング検査にとどまります。精密な検査は、定期検診に任せた方が良いでしょう。